野村AMがインデックスFシリーズ「Funds−i」を設定、投資情報を充実させた専用サイト開設(1)

 野村アセットマネジメントは2010年11月26日、10本のインデックスファンドで構成される「野村インデックスファンド(愛称:Funds−i)」シリーズを立ち上げた。国内株式(TOPIX、日経225)、国内債券、外国株式、外国債券、国内REIT(J−REIT)、外国REITのほか、投資家の関心が高い新興国株式、新興国債券を連動対象とするファンドをそろえている。さらに、新興国債券については、国内のインデックスファンドとしては初の「為替ヘッジあり」の指数を連動対象とするファンドもあり、多彩なラインアップとなっている。

 また、野村AMは、「Funds−i」の立ち上げと同時に、専用のインターネットサイトも開設した。統一ブランド「Funds−i」は、「I(私)が、Internet(インターネット)を通じて取引する、Index Funds(インデックスファンド)」の頭文字を表しているといい、インターネット上での情報提供に力を入れている。専用サイトでは、「Funds−i」が投資対象とする各市場の情報のほか、インデックスファンドの基礎知識から用語解説、プロの目で見た投資の着眼点といった幅広いコンテンツを提供している。

 各ファンドの決算日は年1回(原則、9月6日)。販売会社は野村證券、SBI証券、スルガ銀行、八十二証券、マネックス証券、楽天証券(1月4日より証券ジャパンでも販売を開始)。

 今回の「Funds−i」シリーズの設定は、将来的に資産形成層の投資信託を活用した投資が拡大することを視野に入れたものだという。現状では60歳以上の金融資産保有額が約6割を占める一方で、30歳代から40歳代のいわゆる「資産形成層」の金融資産保有額は2割以下となっている。一方、近年の家計の保有資産動向をみると、年収の減少とともに貯蓄も減っており、定期性預金を取り崩して生計費に充てている状況がうかがえるが、そのなかで、中・長期の投資などが目的とみられる株式・株式投信が増加している。こうした状況などから、金融資産を効率的に増やしたいといったニーズを背景に、「資産形成層」の投資信託活用が広がってくることが考えられるという。

 2014年には、一定の投資金額以内の上場株式、株式投資信託などについて、配当や譲渡益が非課税となる「日本版ISA(少額投資非課税制度)」の創設が予定されている。現時点では、非課税投資総額で最大300万円(100万円×3年)、最長10年間(保有期間)、非課税口座内の上場株式などの配当や譲渡益を非課税とすることが検討されている。すでに同様の制度を導入している英国では、ISAの資産残高は約41兆円、英国の家計等金融資産の約8%程度を占めるまでになっている。日本版ISAに関しても将来的には60兆円規模になるとの観測があり、日本版ISA導入が資産形成層の投資を後押しすることが期待されている。

 インデックスファンドは比較的「わかりやすい」投資商品であり、野村AMは「Funds−i」シリーズの提供により、「例えば『投資対象が理解できないため、円預金に資金を入れておく』といった状況にある方に対して、投資に向けた一歩を踏み出す際のサポートができれば」(運用企画室)という。
提供:モーニングスター社
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