ルーブル連動型ETFが連日の安値更新、08年9月の高値からは43%下落
ロシアの通貨ルーブル安を受けて、ルーブルの日本円に対する為替レートに連動するETF(上場投資信託)の「NEXT FUNDS ロシア通貨ルーブル連動型上場投信(露ルーブルETF)」<1342.OS>が連日の安値更新。前日比3.52%安の247円まで下げ、08年9月22日に付けた高値からの下落率は43%に達した。ルーブル・円は2日までに5日続落。2日終値は1ルーブル=2.47円となり、08年8月7日の高値(1ルーブル=4.64円)から47%下落した。ルーブルは昨年後半から原油安によるロシアの国家財政悪化懸念や政治リスクの高まりによる資本流出を背景に下げ幅を拡大している。
ルーブルの対通貨バスケットレートは2日に一時40.80ルーブルを付け、ロシア中央銀行が設定した対通貨バスケットの変動幅の上限(41ルーブル)に接近した。今後さらにルーブルが下落した場合、中銀は外貨準備の急減を避けるためにルーブル買い介入を見送りルーブル安を容認する(変動幅の上限を引き上げる)可能性もあるが、「41ルーブルという通貨防衛のレートを示してしまった以上、中銀はルーブル買い介入せざるを得ないだろう」(JPモルガン・チェース銀行 FXストラテジスト・棚瀬順哉氏)との指摘が出ていた。
提供:モーニングスター社
ルーブルの対通貨バスケットレートは2日に一時40.80ルーブルを付け、ロシア中央銀行が設定した対通貨バスケットの変動幅の上限(41ルーブル)に接近した。今後さらにルーブルが下落した場合、中銀は外貨準備の急減を避けるためにルーブル買い介入を見送りルーブル安を容認する(変動幅の上限を引き上げる)可能性もあるが、「41ルーブルという通貨防衛のレートを示してしまった以上、中銀はルーブル買い介入せざるを得ないだろう」(JPモルガン・チェース銀行 FXストラテジスト・棚瀬順哉氏)との指摘が出ていた。
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