(再送)ジム・ロジャーズの商品指数に連動の大和投信「ダイワ/ロジャーズ国際コモディティ・ファンド」23日設定
大和投資信託は4月23日、「ダイワ/ロジャーズ国際コモディティ・ファンド」(追加型/内外/その他資産・商品先物・インデックス型)の設定・運用を開始する。同ファンドは著名投資家のジム・ロジャーズが考案したコモディティ(商品)指数である「ロジャーズ国際コモディティ指数(RICI)」(円換算)におおむね連動する投資成果を目指すファンド。中国の景気底打ち期待感の醸成からバルチック海運指数が底値圏から上昇に転じてきており、商品市場が再び活気づく可能性も指摘される。こうした中、中長期的な視点での商品需要増に注目する。年2回決算(4月25日、10月25日)。当初募集期間は4月22日まで。販売会社は大和証券。
「ダイワ/ロジャーズ国際コモディティ・ファンド」は、ケイマン籍の外国証券投資法人と「ダイワ・マネーポートフォリオ・マザーファンド」を投資対象とし、ファンド・オブ・ファンズ形式で運用。これまでも、「ダイワ/“RICI”コモディティ・ファンド」(追加型/内外/その他資産・商品先物・インデックス型)といった同タイプのファンドの運用を行っている。
金や銅などの金属から、農畜産物、原油、天然ガスまで、幅広くコモディティ全体の動きを示す指数にはいくつか代表的なもの(ロイター/ジェフリーズCRB指数、ダウ・ジョーンズAIGコモディティ指数)があるが、ロジャーズ氏の考案したRICIは、「発想の根本が違う」(大和投資信託・商品企画部)という。他の指数が基本的に各コモディティの「生産量」を中心に指数の配分比率などを決定するのに対し、RICIは、新興国の需要増などの動きをとらえるために「需要」側の消費量などを勘案し、指数の配分を決める点に大きな特徴を持つ。投資対象品目も36品目と他の指数と比較して幅広く、構成比率はエネルギー44%、産業金属14%、貴金属7.1%、家畜3%、穀物19.94%、ソフト9.96%、その他2%となっている(年1回見直し)。さらに、例えば「原油」といっても米国などの原油価格指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)だけでなく、欧州を中心とした指標の北海ブレントも構成品目に加えるなど、細かい分散を図っている。一方、コモディティの中でも流動性が確保できない部分は組み入れないといった、「投資」の観点からの利便性も追及するなど、「流動性」と「分散」の2つを考慮したものとなっている。
08年年央にかけて、原油先物価格の上昇とともに投資クラスとしての「コモディティ」は大きな注目を集めた。しかし、リーマン・ショック以後、金融市場の混乱が実体経済にも及ぶにつれて、商品価格の調整も深いものとなった。大和投資信託では、この価格調整を3つの要因で分析。(1)投機的動きが剥げた(2)景気減速による在庫調整(3)信用収縮による投資ポジションの手じまいがコモディティ市場にも波及した――との見方を示した。
上記の(1)、(2)の要因については、世界的な経済のファンダメンタルズが回復しないと価格上昇につながらないとする一方で、(3)の信用収縮はファンダメンタルズを超えた部分であり、戻りが期待できるとみている。また、短期的には世界各国の経済対策が出そろう中、今年から来年後半にかけてある程度の景気回復が見込めるほか、中長期的には新興国を中心とした人口増といった潜在的需要の拡大というストーリーは不変としており、今後は価格上昇が見込めるという。また、コモディティ価格が低水準にあることから将来に向けた開発費用なども出にくい現状の下、需給がアンバランスな状態にあると指摘している。
主な購入費用など
申込単位、コースなど:「分配金再投資コース」、「分配金支払いコース」の2コース。10万円以上1円単位。
申込手数料(税込み、上限):3.15%
信託報酬率(税込み、年):実質的には1.874%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
「ダイワ/ロジャーズ国際コモディティ・ファンド」は、ケイマン籍の外国証券投資法人と「ダイワ・マネーポートフォリオ・マザーファンド」を投資対象とし、ファンド・オブ・ファンズ形式で運用。これまでも、「ダイワ/“RICI”コモディティ・ファンド」(追加型/内外/その他資産・商品先物・インデックス型)といった同タイプのファンドの運用を行っている。
金や銅などの金属から、農畜産物、原油、天然ガスまで、幅広くコモディティ全体の動きを示す指数にはいくつか代表的なもの(ロイター/ジェフリーズCRB指数、ダウ・ジョーンズAIGコモディティ指数)があるが、ロジャーズ氏の考案したRICIは、「発想の根本が違う」(大和投資信託・商品企画部)という。他の指数が基本的に各コモディティの「生産量」を中心に指数の配分比率などを決定するのに対し、RICIは、新興国の需要増などの動きをとらえるために「需要」側の消費量などを勘案し、指数の配分を決める点に大きな特徴を持つ。投資対象品目も36品目と他の指数と比較して幅広く、構成比率はエネルギー44%、産業金属14%、貴金属7.1%、家畜3%、穀物19.94%、ソフト9.96%、その他2%となっている(年1回見直し)。さらに、例えば「原油」といっても米国などの原油価格指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)だけでなく、欧州を中心とした指標の北海ブレントも構成品目に加えるなど、細かい分散を図っている。一方、コモディティの中でも流動性が確保できない部分は組み入れないといった、「投資」の観点からの利便性も追及するなど、「流動性」と「分散」の2つを考慮したものとなっている。
08年年央にかけて、原油先物価格の上昇とともに投資クラスとしての「コモディティ」は大きな注目を集めた。しかし、リーマン・ショック以後、金融市場の混乱が実体経済にも及ぶにつれて、商品価格の調整も深いものとなった。大和投資信託では、この価格調整を3つの要因で分析。(1)投機的動きが剥げた(2)景気減速による在庫調整(3)信用収縮による投資ポジションの手じまいがコモディティ市場にも波及した――との見方を示した。
上記の(1)、(2)の要因については、世界的な経済のファンダメンタルズが回復しないと価格上昇につながらないとする一方で、(3)の信用収縮はファンダメンタルズを超えた部分であり、戻りが期待できるとみている。また、短期的には世界各国の経済対策が出そろう中、今年から来年後半にかけてある程度の景気回復が見込めるほか、中長期的には新興国を中心とした人口増といった潜在的需要の拡大というストーリーは不変としており、今後は価格上昇が見込めるという。また、コモディティ価格が低水準にあることから将来に向けた開発費用なども出にくい現状の下、需給がアンバランスな状態にあると指摘している。
主な購入費用など
申込単位、コースなど:「分配金再投資コース」、「分配金支払いコース」の2コース。10万円以上1円単位。
申込手数料(税込み、上限):3.15%
信託報酬率(税込み、年):実質的には1.874%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社