(再送)日興AMが世界の資源株に投資し、資源国通貨でヘッジする「資源ファンド(株式と通貨)」を設定

 日興アセットマネジメントは7月31日、世界の資源株に投資し、同時に資源国通貨(ブラジルレアル、南アランド、豪ドル)でヘッジする「資源ファンド(株式と通貨)(ブラジルレアル・コース)/(南アフリカランド・コース)/(オーストラリアドル・コース)」(追加型/内外/株式)3コースの設定・運用を開始する。販売会社はSMBCフレンド証券、中央証券。当初募集期間は7月30日まで。毎月(17日)決算。
 個人投資家の人気を集めている為替ヘッジプレミアムを狙うタイプのファンドとなるが、今回の「資源ファンド(株式と通貨)」は世界の資源株が投資対象となり、資源株の中長期的な上昇が期待できるところに特徴がある。

 「資源ファンド(株式と通貨)」は、主として世界の資源株に投資を行い、同時に資源国通貨(ブラジル・レアル、南ア・ランド、豪ドル)での運用を行うことで為替ヘッジプレミアム(金利差相当分)の享受が期待できる。
 日興AMが世界の資源株に注目する背景として、新興国の経済発展や天然資源が有限であることから需給面から資源価格の将来的な価格上昇が期待でき、加えて世界的な環境対応の拡大のなか、代替エネルギー分野の成長が期待されていることがあるという。また、新興国通貨でのヘッジを行うことで為替ヘッジプレミアム期待と資源国である強みを背景とした通貨上昇への期待もあるようだ。
 2009年5月末現在の世界の資源国の配当利回り(MSCI ACワールド・インデックスの業種別インデックスであるエネルギー株、素材株、農業・食料株の配当利回りを時価総額で加重平均)と各資源国通貨の金利差相当額部分を合計すると、ブラジルレアルでは合計12.8%(9.8%は金利差相当部分、世界の資源株の配当利回りは3.0%)、南アランドは同9.8%、豪ドルは同5.8%になるという。

 資源国に投資する部分の運用は、日興AMグループの米現地法人でグローバル株式を担当する部門が担当する。日興グループのロンドン、シンガポール拠点の情報も活用し、グローバルに資源株の動向をとらえる。加えて、著名な資源株のファンドマネジャーの情報も利用する予定で、企業の財務分野以外の資源株に特有の部分の情報を補完するという。
 投資対象銘柄は、50銘柄から70銘柄程度になる予定で、比較的大型の銘柄がメインとなる。投資対象には、米英のほか、ブラジル、カナダやロシアの企業の株式も含まれる予定(原則、米国以外の取引所への上場企業の投資にはADR<米国預託証券>を使う)。割合としては、エネルギー関連株が一番多く、資源株なども多くなるという。運用チームは年金向けの運用経験もあり、「手堅い運用」(商品企画部商品開発グループ)が特徴となる。
 また、2009年9月以降に分配金の支払いを開始する予定だが、当初はヘッジプレミアム期待の部分での分配を狙い、徐々に株式の値上がり益なども含めた分配を目指す方針だ。資源株の動向と資源国通貨の相関性は比較的高いとみられ、ある程度のリスクの高さも意識されるところだが、「資源株の中長期での成長期待があり、リスクを取ってもよい」(同)という顧客にとっては魅力的となりそうだ。直近設定のファンドのなかでも、特に投資家の人気を集めている「毎月分配・為替ヘッジ活用」型のファンドであり、投資家の人気を集めているもようだ。

主な購入費用など
 主な購入単位:1万口(円)以上1万口単位
 申込手数料(上限、税込み):3.675%
 信託報酬率(年、税込み):実質1.76%程度
 信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
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