SGAMが「日興SGレジェンド・イーグル・ファンド」を9月11日に設定、こだわりのバリュー投資(1)

 ソシエテジェネラルアセットマネジメント(SGAM)は9月11日、「日興SGレジェンド・イーグル・ファンド」(追加型/内外/株式)の設定・運用を開始する。同ファンドは長期にわたる実績を持つ「ファースト・イーグル・グローバル・ファンド」と同じ運用手法を持つ「ファースト・イーグル・グローバル・バリュー・マスター・ファンド」に主に投資する。販売会社は日興コーディアル証券。当初募集期間は9月10日まで。

 このマスター・ファンドの運用を担当するのは、米運用会社のアンホールド&S.ブライシュローダーのグローバル・バリュー・チーム。このグローバル・バリュー・チームが運用する「ファースト・イーグル・グローバル・ファンド」(類似ファンド)は過去の実績ではあるものの、年次リターンではマイナスを記録したのが過去30年間で3回のみ(1990年、1998年、2008年)と優良なトラックレコードを保有しており、2000年から3年間にわたるITバブル崩壊後の世界的な株価の下落時にもプラスのリターンを記録。特に直近2008年の株価の調整時には、世界的な株価の動きを示すMSCIワールド・インデックスは40.71%のマイナスだったのに対し、この類似ファンドもマイナス21.06%のリターンとマイナス幅は比較的小さなものにとどめており、設定来(30年間)の年率リターンは14.2%と長期でのプラスのリターンを記録している点も注目できる。

 同ファンドの類似ファンド「ファースト・イーグル・グローバル・ファンド」は、海外で過去に販売されていたが、運用残高の急増もあって2005年3月から新規申し込みの受け付けを中止していた。今回、2008年1月から新規申し込みが再開となり、同ファンドの新規販売が決定となった。新規申し込みの停止の背景には、「割安株が少なくなったこともある」(浜田直之・常務執行役員)とバリューにこだわる投資哲学は徹底しているといい、今回の新規募集の背景には世界的な金融危機を経過したことで世界中に割安株が増えたとの考えがあるという。
 類似ファンドの過去の保有株式をみると、1980年代の日本株の上昇局面においても日本株の保有を減らし(最終的に日本株をすべて売却)、1990年代後半のITバブル時にも「自分たちの理解できない株式は組み入れない」という投資哲学のもとIT関連の銘柄を組み入れないなど、自分たちの考える「バリュー」投資にこだわっている。
提供:モーニングスター社
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