日経平均連動型ファンドが快走、「ニッセイ」人気のワケ

 日経平均株価連動型インデックスファンドへの資金流入が好調だ。モーニングスター類似ファンド分類「日経225連動型」に属するファンド(確定拠出年金専用ファンド、ラップ口座専用ファンド、ETFなどを除く、以下同様)は、14年5月末までに5カ月連続で資金流入超を記録した。

 同期間の「日経225連動型」の純資金流入額は計2981億円と、第1位の「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」(6728億円)と第2位の「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」(3035億円)に次ぐ第3位で、国内資産の中では「国内大型ブレンド」(2666億円)を上回り第1位となった。日経平均株価が8%超下落した1月には1822億円の純資金流入と、逆張り狙いとみられる資金が大量に流入し、その後も反動での資金流出に見舞われることなく安定的に資金を集めている。

 NISA(少額投資非課税制度)が14年1月からスタートしたこともあり、値動きが分かりやすい日経平均株価連動型インデックスファンドは、投資初心者を中心に今後も注目を集める可能性が高い。インデックスファンドはなんと言っても、投資家がファンドの保有期間中に運用管理費用として支払う必要のある信託報酬が安いことが特徴だ。そこで、3年以上の運用実績があり純資産額10億円以上の日経平均株価連動型インデックスファンド31本を対象に、信託報酬等(信託報酬のほか監査報酬やその他費用などを含む、税込み)の低いファンドをスクリーニングしたところ、「ニッセイ 日経225インデックスファンド」<2004012801>が0.30%で最も低コストだった。スクリーニング対象となったファンドの信託報酬等の平均0.62%に比べてコストを半分以下に抑えている。

 個人投資家にとっての人気のバロメーターとして、モーニングスターウェブサイトのポートフォリオ機能で会員が登録しているファンド数を見ても、6月27日時点で「ニッセイ 日経225インデックスファンド」は総合で第7位、国内株式ファンドとしては第1位と関心が高いことが分かる。年代別(4月末時点)でも20代と30代で第2位と若い投資家を中心に支持を集めるが、40代、50代、60代でも20位以内にランクインしており、幅広い年代の投資家が利用しているようだ。

 同ファンドを運用するニッセイアセットマネジメントは、他にも低コストファンドをラインナップしている。TOPIX連動型インデックスファンドの「ニッセイ TOPIXオープン」<2001042703>のほか、13年には購入手数料などの費用を無料にした「<手数料無>ニッセイ JリートインデックスF」<201306280D>「<手数料無>ニッセイ 外国株式インデックスF」<2013121001>「<手数料無>ニッセイ 外国債券インデックスF」<2013121002>「<手数料無>ニッセイ GリートインデックスF」<2013121003>の4ファンドを投入した。

 これら4ファンドは、それぞれが属するモーニングスター類似ファンド分類の中で信託報酬等が最も低く、コスト面での優位性が目立つ。「<手数料無>ニッセイ JリートインデックスF」は13年6月に設定され、残り3ファンドは同年12月に設定されたが、いずれも14年5月まで月次で純資金流出となった月がなく、コスト面での魅力などから継続的に資金を集めている。ファンドのウリである購入手数料無料は、特に積み立てでファンドを購入する投資家にとってメリットが大きいだろう。
提供:モーニングスター社
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