欧州第2位のETFプロバイダー、ドイチェが語るETFトレンド「日本・アジア編」
(続き)
モンタナリ氏はアジアETF市場について、「我々は香港・シンガポールではETFを上場しているが、東証にはETFを上場していない。香港・シンガポールに上場を優先した理由は、欧州籍ETFのほとんどがUCITSというEU(欧州連合)の法律を遵守した商品であり、香港・シンガポールでは上場が承認されやすいという法制度の面で優位であったことが1つの理由だ」と述べた。
日本のETF市場については、「現在、日本銀行はETFを買い入れているが、これは、いかにETFが優れた商品かを示すことになり、祝福に値する。しかし、克服すべき課題もある。東証などに上場しているETFのほとんどが、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価(日経225)、東証REIT指数など、日本の市場に連動する商品がほとんどで、海外市場に連動する商品は残高にしてわずか1%程度である。欧州ETF市場が、欧州域外の市場に連動するETFが残高にして約55%占めているのとは対照的だ。このトレンドから、日本の投資家が外国市場への興味が薄いように読み解くことができ、我々としても東証へのETF上場に二の足を踏む結果につながっている」と説明した。
提供:モーニングスター社
モンタナリ氏はアジアETF市場について、「我々は香港・シンガポールではETFを上場しているが、東証にはETFを上場していない。香港・シンガポールに上場を優先した理由は、欧州籍ETFのほとんどがUCITSというEU(欧州連合)の法律を遵守した商品であり、香港・シンガポールでは上場が承認されやすいという法制度の面で優位であったことが1つの理由だ」と述べた。
日本のETF市場については、「現在、日本銀行はETFを買い入れているが、これは、いかにETFが優れた商品かを示すことになり、祝福に値する。しかし、克服すべき課題もある。東証などに上場しているETFのほとんどが、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価(日経225)、東証REIT指数など、日本の市場に連動する商品がほとんどで、海外市場に連動する商品は残高にしてわずか1%程度である。欧州ETF市場が、欧州域外の市場に連動するETFが残高にして約55%占めているのとは対照的だ。このトレンドから、日本の投資家が外国市場への興味が薄いように読み解くことができ、我々としても東証へのETF上場に二の足を踏む結果につながっている」と説明した。
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