シンプレクスAMが新ETF「Simple−X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信」を上場

 シンプレクス・アセット・マネジメントは12月10日、NYダウ連動のETF(上場投資信託)の「Simple−X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信」<1679.T>を東証に上場する。過去、海外指数に連動するETFとしては新興国(BRICs)などの株価指数に連動したものはあったが、先進国株価指数に連動するETFとしては国内初となる。また、シンプレクスAMとしても、8月に上場した原油先物連動のETF「WTI原油価格連動型上場投信」<1671.OS> に続く2本目のETFとなる。

 「Simple−X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信」は、「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均(NYダウ)」に連動する投資成果を目指す投資信託証券に投資し、円換算したNYダウに連動するETF。NYダウはダウ・ジョーンズ社が算出し、ゼネラル・エレクトリック、インテル、IBM、マイクロソフト、ウォルマート・ストアーズといったアメリカを代表する企業30社の株式で構成される。NYダウは1896年から算出が開始されるなど、米国を代表する株価指数として世界で最も著名な株価指数の1つである。すでにNYダウを連動対象としたETFは世界13カ国で上場しており、米国では最も残高の大きなETFとなるなど、投資家にはすでにメジャーな投資対象となっている。一方、日本では本来、個人投資家の主要な投資対象である先進国株式の値動きを示すETFがこれまで上場していなかったが、「ありそうでなかった」(水嶋浩雅・代表取締役社長)というNYダウ連動のETFが東証に上場することで、投資家にとってETFを活用した投資のバリエーションが増えることになる。米国株式市場全体の動きを示すものとしてはS&P500などの株価指数が代表として挙げられるものの、連動対象のNYダウは指標としての連続性と「日本人になじみの深い指数」(同)という知名度、そして知名度の高さに起因したNYダウの情報が投資家にも手に入れやすいという点が、ETFとして選択された背景にあるという。

 個人投資家の間では海外市場のETFやファンドを通じてすでにNYダウへの投資が行われており、海外株式への投資は一般的なものになりつつある。一方、今回のNYダウ連動のETFが東証に上場することにより、NY時間の終了後には日本のETFを活用したNYダウへの投資も可能となることから、個人投資家にとってはより投資機会が増えることになるという。近年では、取引時間以外で発表された決算発表を受けて、次の日のNYダウなどが大きく動くという展開も多くなっていることから、NY時間終了後の東証上場のNYダウ連動型のETFを活用した取引も考えられるという。米国株式市場自体も、国内の情勢だけではなく、インドや中国などの海外株式市場の動向の影響を受けるケースが増えてきており、アジア株式市場の動きを把握したうえでの取引が可能になることもメリットの1つとして挙げられ、東証でのNYダウのリアルタイム取引が可能になる意義は大きい。NYダウETFの取引制度は国内株式と同様であり、信用取引や貸株も可能。国内単独上場のETFであり信用取引での空売りも可能で、投資のツールとしてのバリエーションも増えることになる。
一方、追加型ファンドとしても、中央三井アセットマネジメントの「中央三井ダウ・ジョーンズ インデックスファンド」などがNYダウを連動対象としたインデックスファンドとして運用されているが、NYダウを連動対象としたファンドは実はそれほど多くない。

NYダウETFの基礎情報
 売買単位:10口
 信託報酬率(税込み、年):0.6075%
 分配金支払基準日:12月6日
提供:モーニングスター社
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