<5つ星ファンド>「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」、マイナス金利政策が追い風(上)
「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」<2005032302>は2016年1月末基準でモーニングスターレーティング最高格付けの5つ星を獲得し、2月末でも維持している。2月末現在の10年(年率)トータルリターンは3.69%で、カテゴリー平均(1.56%)を上回り、リスク(標準偏差)は12.60とカテゴリー平均(12.65)より抑えた運用になっている。同ファンドは、5年(年率)、3年(年率)、1年、どの期間をとってもカテゴリー平均を上回るトータルリターンを残し、リスクも低いという運用実績を残している。
同ファンドの特徴と運用の実際について、しんきんアセットマネジメント投信 運用部審議役 主任ファンドマネージャーの藤井祐吉氏に聞いた。
――「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」の特徴は?
国内株式、外国債券(米国と欧州のソブリン債)、国内不動産投信(Jリート)という異なる3つの資産に分散投資することによって、安定した収益の確保をめざしています。3つの資産への配分比率は、基本的に3分の1ずつとし、その比率を維持するように運用しています。
3つの資産への投資は、国内株式と外国債券はマザーファンドを通じて、Jリートは直接投資するファンド・オブ・ファンズ形式です。各資産は、それぞれアクティブ運用を行って市場平均を上回る運用成績をめざします。分配金は2007年5月以降、毎月1万口当たり50円を継続しており、年間600円を安定的に分配してきました。
国内株式については、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄に投資しています。外国債券やJリートなどへの投資も含め、ファンドとして「利回り」に着目した運用を行っています。
昨年1年間のパフォーマンスを3つの資産に分けてみると、外国債券とJリートへの投資で、それぞれ1%程度のマイナスでしたが、日本株の運用で約5%のプラスが出て、信託報酬控除後のトータルで1.51%のプラスリターンになりました。株式については好配当株でポートフォリオを組んでいるためにTOPIX(東証株価指数)をアウトパフォームする成績となり、全体の運用成績を引っ張り上げました。
3資産に分散投資するというポートフォリオが、シンプルながら効果的ということだと思います。国内株式のポートフォリオを好配当株という切り口にしたことも、昨今のインカム重視の流れが追い風になっています。
――運用の特徴は?
運用はファンド・オブ・ファンズの形態とし、各資産はインハウスで運用しています。ポートフォリオは3つの資産にそれぞれ3分の1というコンセプトを崩さず、各資産の値上がりなどでバランスが変わった時に、リバランスするということをメーンにしています。相場観などによって意図的に1つの資産を多く保有するというようなことはしません。
リバランスにあたっても、不必要な売り買いがないように工夫し、できるだけファンドに負担をかけないようにしています。信託報酬は年1.03%(税込み)で、ファンド・オブ・ファンズの形態をとるファンドの中では低いコストに抑えています。長期で運用することを考えると、運用コストは積み重なっていくため小さな差でも確実に効いてきます。コストを極力抑えて運用していることも、ファンドのパフォーマンスを押し上げる要因の一つになっています。
(下)へつづく
提供:モーニングスター社
同ファンドの特徴と運用の実際について、しんきんアセットマネジメント投信 運用部審議役 主任ファンドマネージャーの藤井祐吉氏に聞いた。
――「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」の特徴は?
国内株式、外国債券(米国と欧州のソブリン債)、国内不動産投信(Jリート)という異なる3つの資産に分散投資することによって、安定した収益の確保をめざしています。3つの資産への配分比率は、基本的に3分の1ずつとし、その比率を維持するように運用しています。
3つの資産への投資は、国内株式と外国債券はマザーファンドを通じて、Jリートは直接投資するファンド・オブ・ファンズ形式です。各資産は、それぞれアクティブ運用を行って市場平均を上回る運用成績をめざします。分配金は2007年5月以降、毎月1万口当たり50円を継続しており、年間600円を安定的に分配してきました。
国内株式については、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄に投資しています。外国債券やJリートなどへの投資も含め、ファンドとして「利回り」に着目した運用を行っています。
昨年1年間のパフォーマンスを3つの資産に分けてみると、外国債券とJリートへの投資で、それぞれ1%程度のマイナスでしたが、日本株の運用で約5%のプラスが出て、信託報酬控除後のトータルで1.51%のプラスリターンになりました。株式については好配当株でポートフォリオを組んでいるためにTOPIX(東証株価指数)をアウトパフォームする成績となり、全体の運用成績を引っ張り上げました。
3資産に分散投資するというポートフォリオが、シンプルながら効果的ということだと思います。国内株式のポートフォリオを好配当株という切り口にしたことも、昨今のインカム重視の流れが追い風になっています。
――運用の特徴は?
運用はファンド・オブ・ファンズの形態とし、各資産はインハウスで運用しています。ポートフォリオは3つの資産にそれぞれ3分の1というコンセプトを崩さず、各資産の値上がりなどでバランスが変わった時に、リバランスするということをメーンにしています。相場観などによって意図的に1つの資産を多く保有するというようなことはしません。
リバランスにあたっても、不必要な売り買いがないように工夫し、できるだけファンドに負担をかけないようにしています。信託報酬は年1.03%(税込み)で、ファンド・オブ・ファンズの形態をとるファンドの中では低いコストに抑えています。長期で運用することを考えると、運用コストは積み重なっていくため小さな差でも確実に効いてきます。コストを極力抑えて運用していることも、ファンドのパフォーマンスを押し上げる要因の一つになっています。
(下)へつづく
提供:モーニングスター社