<5つ星ファンド>「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」、マイナス金利政策が追い風(下)

 「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」<2005032302>の特徴と運用の実際について、しんきんアセットマネジメント投信 運用部審議役 主任ファンドマネージャーの藤井祐吉氏に聞いた。

 (上)からつづく

 ――運用の特徴は?

 国内株式を好配当株にしていることが、株価の下落局面での下支え効果を発揮しています。2008年のリーマンショックでTOPIX(東証株価指数)はマイナス41.8%でしたが、「しんきん好配当利回り株マザーファンド」はマイナス28.0%にとどまりました。株価が大きく値上がりした2013年はTOPIXが51.5%の値上がりに対し、マザーファンドは44.3%の値上がりと、上昇局面でも連動することができています。

 特に近年では、好配当株のパフォーマンスが目立ち、2014年はTOPIXがプラス8.1%に対しマザーファンドは13.4%、15年はTOPIXがプラス9.9%に対しマザーファンドはプラス16.0%と、キャピタルゲインを得られたことがパフォーマンスに好影響になっています。市場では株主重視の企業を評価するという機運が一段と高まってきていますので、好配当株には今後も追い風だと思います。

 ――今後の見通しは?

 現在の市場は、さまざまな不確実性を警戒し、価格変動が大きな相場になっています。このような市場環境になると、バランスファンドの価値が生きてくると思います。実際に分散投資をする場合、何に分散するかという点で、あまり複雑な分散を考えると分かりにくくなります。その点、シンプルに3つの資産に同じ比率で投資している「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」は分かりやすい選択肢になると思います。

 3つの資産の中では、Jリートはマイナス金利の政策が追い風になると思います。現在の配当利回り3%台は割高感のない水準ですし、長期金利との関係では配当利回りが2%台に低下するほどにJリートの価格が上がることもあり得ると考えます。

 株式は企業業績の見通しが読みにくいため、先行きを見通すことは難しいのですが、マイナス金利政策も含めて景気回復に向けた努力が継続されています。これらの効果が表れてくれば、株価にも良い影響が出てくると思います。

 また、国内金利がマイナス圏に沈む中で、金利を求める運用は自ずと海外に求めざるを得ません。もっとも海外でも利回り水準は低下しているので、リターンの期待は下がります。ただ、為替の面でも、日本がさらなる緩和を模索しているという金融政策の方向性から、円高は考えにくい状況だと思いますので、外国債券の運用で大きくマイナスになることはないと思います。
提供:モーニングスター社
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