<★★★★★>「ベアリング欧州株ファンド」、欧州の高配当株式と増益・増配株式に厳選投資(上)
「ベアリング欧州株ファンド」<2007080801>(★★★★★、評価基準日=2月29日)は、モーニングスターレーティングで最高位の5つ星を獲得している。2016年2月末現在、5年(年率)トータルリターンが13.04%とカテゴリー平均8.04%を5.0%アウトパフォームし、カテゴリー1位の成績。リスク(標準偏差)もカテゴリー平均を下回り、運用の効率性を示すシャープレシオが0.68とカテゴリートップの高さになっている。
同ファンドを運用するベアリング投信投資顧問の執行役員投信営業部長の豊田直樹氏に、ファンドの特徴と運用の状況について聞いた。
――「ベアリング欧州株ファンド」の特徴は?
ヨーロッパの高配当株に投資するファンドです。ただ、配当利回りが高いだけでは、パフォーマンスにつながらないこともあるため、私どもでは「クオリティー配当株式投資」と呼ぶ戦略をとっています。
「クオリティー」とは、2つの側面で優れた銘柄という意味です。ひとつは「高配当が持続すること」です。経営基盤、財務の健全性に優れ、安定した業績を残している企業をピックアップします。そして、「増益・増配」を継続して行っている企業群です。今後3年−5年程度で高い利益成長が見込まれる企業をリストアップします。
この「高配当持続銘柄」と「増益・増配銘柄」という2つの視点で選定した銘柄群を組み合わせて運用することによって、市場のあらゆる局面で安定的な収益が獲得できるように運用しています。
また、投資対象国はMSCIオール・カントリー・ヨーロッパ・インデックスの採用銘柄が中心です。インデックスの構成国は21カ国と広く、ドイツ、フランス、イギリスなどの主要国の他、ロシア、トルコ、ポーランド、ハンガリー、チェコなど欧州の新興国も含まれます。ユニバースとして約600銘柄が対象になりますが、その中から「クオリティー配当株式」という基準で厳選し、約50銘柄で運用しています。
――運用の特徴は?
ベアリング・アセット・マネジメント・グループは英ロンドンを中心に世界11カ国でビジネスを展開している運用会社ですが、ボトムアップ運用に特徴があります。マザーファンドを運用する主たるファンドマネジャーであるポール・モーガンは、今年1月のベアリングの運用体制の再構築に伴い、「欧州株式チーム」から分かれて「高配当戦略チーム」を立ち上げました。世界的な低金利によって高配当株への需要が高まっているため、欧州株の高配当戦略の優れた成果を活かし、グローバル株式で高配当株を選定して運用するプロダクトを提供していくことになります。
従来通り欧州株のリサーチチームからの情報提供を受け、グローバルな視点で高配当株に向き合うことになります。
欧州企業は歴史的に株主重視の姿勢が強く、当期純利益のうち配当金として支払われた割合を示す配当性向は65%もあり、アメリカの48%、日本の29%と比較すると頭抜けています。この結果、配当利回りの水準も高いのが特徴です。1月末現在で当ファンドの予想配当利回りは4.8%になっています。したがって、欧州のファンドマネジャーは高配当株式の運用で競ってノウハウも磨いてきています。
(下)へつづく
提供:モーニングスター社
同ファンドを運用するベアリング投信投資顧問の執行役員投信営業部長の豊田直樹氏に、ファンドの特徴と運用の状況について聞いた。
――「ベアリング欧州株ファンド」の特徴は?
ヨーロッパの高配当株に投資するファンドです。ただ、配当利回りが高いだけでは、パフォーマンスにつながらないこともあるため、私どもでは「クオリティー配当株式投資」と呼ぶ戦略をとっています。
「クオリティー」とは、2つの側面で優れた銘柄という意味です。ひとつは「高配当が持続すること」です。経営基盤、財務の健全性に優れ、安定した業績を残している企業をピックアップします。そして、「増益・増配」を継続して行っている企業群です。今後3年−5年程度で高い利益成長が見込まれる企業をリストアップします。
この「高配当持続銘柄」と「増益・増配銘柄」という2つの視点で選定した銘柄群を組み合わせて運用することによって、市場のあらゆる局面で安定的な収益が獲得できるように運用しています。
また、投資対象国はMSCIオール・カントリー・ヨーロッパ・インデックスの採用銘柄が中心です。インデックスの構成国は21カ国と広く、ドイツ、フランス、イギリスなどの主要国の他、ロシア、トルコ、ポーランド、ハンガリー、チェコなど欧州の新興国も含まれます。ユニバースとして約600銘柄が対象になりますが、その中から「クオリティー配当株式」という基準で厳選し、約50銘柄で運用しています。
――運用の特徴は?
ベアリング・アセット・マネジメント・グループは英ロンドンを中心に世界11カ国でビジネスを展開している運用会社ですが、ボトムアップ運用に特徴があります。マザーファンドを運用する主たるファンドマネジャーであるポール・モーガンは、今年1月のベアリングの運用体制の再構築に伴い、「欧州株式チーム」から分かれて「高配当戦略チーム」を立ち上げました。世界的な低金利によって高配当株への需要が高まっているため、欧州株の高配当戦略の優れた成果を活かし、グローバル株式で高配当株を選定して運用するプロダクトを提供していくことになります。
従来通り欧州株のリサーチチームからの情報提供を受け、グローバルな視点で高配当株に向き合うことになります。
欧州企業は歴史的に株主重視の姿勢が強く、当期純利益のうち配当金として支払われた割合を示す配当性向は65%もあり、アメリカの48%、日本の29%と比較すると頭抜けています。この結果、配当利回りの水準も高いのが特徴です。1月末現在で当ファンドの予想配当利回りは4.8%になっています。したがって、欧州のファンドマネジャーは高配当株式の運用で競ってノウハウも磨いてきています。
(下)へつづく
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