<★★★★★>「ベアリング欧州株ファンド」、欧州の高配当株式と増益・増配株式に厳選投資(下)

 「ベアリング欧州株ファンド」<2007080801>(★★★★★、評価基準日=2月29日)を運用するベアリング投信投資顧問の執行役員投信営業部長の豊田直樹氏に、ファンドの特徴と運用の状況について聞いた。

 (上)からつづく

 ――運用の特徴は?

 ファンドの主たるファンドマネジャーであるポール・モーガンは、目標とする配当利回りに近い利回りのある銘柄を分散して保有するという考え方で運用しています。

 ポートフォリオの配当利回りを上げる方法として、たとえば目立って高い配当利回り銘柄を保有することで全体の利回り水準を高く保ち、配当利回りの劣る銘柄で成長を狙っていくという戦略もあります。ポール・モーガンは、似たような配当利回りの銘柄をばらけて持つことで「どの銘柄を売っても惜しくない。利回りを理由に投資判断を左右されない」という運用を行っています。この結果として、ファンドのパフォーマンスが安定し、配当利回りの面でも満足度の高い運用につながっていると思います。

 ――今後の見通しは?

 欧州経済は、弱いながらも回復局面に入っています。ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)は2013年後半以来、好悪の境目である50を上回る状態が続き、小売売上高も上昇傾向と、個人消費が回復基調にあります。また、ユーロ安やポンド安などによって欧州の輸出関連企業の収益が押し上げられる効果もあります。

 そして、ECB(欧州中央銀行)の量的緩和は2016年9月まで続く見通しですが、これは株価にポジティブな影響となって表れてくると期待されます。次の景気拡大期に向けて、やや積極的なポートフォリオを組んでいこうという動きを進めています。

 もっとも依然として欧州の不安材料はあります。大手金融グループの信用リスクや英国のEU離脱を問う国民投票など、不透明な材料がいくつもあることから、株式市場では不安定な状態が続いています。ただ、そのような不安定な市場にあって、高配当株式は配当利回りがクッションになって下落相場では価格が値を保つ傾向があります。たとえ波乱があったとしても、高配当株式に特化したポートフォリオは下落の影響を小さくし、安定した配当収益を得ることができものと考えます。

 一方、日本の投資家の方々には、いま一度、ご自身の運用資産を見直していただきたいと思います。日本株式や米国株式、新興国株式などは持っておられる方でも、欧州株式は意外に持っていないものです。日本からは距離的に遠いということもあるでしょうし、米国ほどには情報が入って来ないという事情もあると思います。ただ、世界のGDP(国内総生産)比率では欧州は30%程度を占め、23%の米国よりも大きな存在です。世界の市場に分散投資するという考え方に立てば、日本の投資家の方々の欧州株式の比率は、かなり小さいといえます。

 欧州高配当株式に投資する「ベアリング欧州株ファンド」を、次の成長ステージに向けて準備しつつある欧州の株式に投資する手段としてご検討ください。

 なお、為替変動のリスクを避けたいとお考えの方に「為替ヘッジあり」のコースも2015年6月に新たに用意しました。合わせてご検討ください。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。