<★★★★★>「東京海上Roggeニッポン海外債券F」、日系発行体の為替ヘッジ付き外債の魅力(上)

 「東京海上Roggeニッポン海外債券ファンド(為替ヘッジあり)」<2010012005>は、モーニングスターレーティングにおいて2016年1月末基準で最高ランクの5つ星<★★★★★>に格付けされ、2月末基準でも同格付けを維持している。2月末現在で5年(年率)のトータルリターンが3.83%とカテゴリー平均(3.44%)を上回り、リスク(標準偏差)は2.92とカテゴリー平均(3.41)より低く抑えている。運用の効率性を示すシャープレシオは1.29とカテゴリーでトップの成績だ。

 同ファンドを運用する東京海上アセットマネジメントの債券運用部部長 グローバル債券運用グループリーダー、鈴木徹氏と、同ファンドのマザーファンドの運用を指図する東京海上Rogge社(本社:英ロンドン)の取締役・ポートフォリオマネージャーの都甲貴久氏に、ファンドの特徴と運用について聞いた。

 ――ファンドの特徴は?

 鈴木 当ファンドの特徴は大きく分けて3つあります。

 1つ目としては、日本の企業や政府系機関などが世界で発行する外貨建て債券(劣後債を含む)を投資対象としています。足元においては、海外の金利の方が国内の金利より高い傾向があり、投資家にとっては、日本企業の社債であっても、外貨建てに投資する方が円建てよりも高い利回りで投資できるメリットがあると考えています。

 2つ目としては、日本の投資家の皆様にとって、組み入れる銘柄が国内の大手保険会社や銀行といった馴染みのある銘柄中心となっており、分かりやすいということが挙げられます。社債投資では、信用力の高い銘柄に投資しデフォルト(債務不履行)を回避することが大切なポイントになります。馴染みのある銘柄で信用力がイメージできることで、投資家にとっても安心感につながるのではないかと考えています。なお、当ファンドは、原則として投資適格(BBB格相当以上)の格付けを有する発行体が発行する債券に投資しています。

 最後に、ファンドでは為替ヘッジを行って、為替変動リスクの低減を図っている点も特徴といえます。国債と比較すると利回りが高い社債に投資することで、足元では為替ヘッジコストを負担してもある程度の利回りを安定的に確保することが可能となっています。

 ――マザーファンドを実質的に運用している東京海上Rogge社の運用の特徴は?

 都甲 東京海上Rogge社は、東京海上アセットマネジメントと英国のRogge社が折半出資で設立したグローバル債券運用に特化した運用会社です。

 Rogge社は、1984年にロンドンでグローバル債券に運用特化した会社として設立されました。創業者のオラフ・ロゲーは銀行員を経て起業し、銀行に勤務していた際の融資審査の経験を活かした分析手法を通じて債券運用を行っています。社債運用では投資先のデフォルトリスクを徹底して回避することを、特に重視しています。

 この投資姿勢の結果が、Rogge社がグローバル社債の運用を開始した1999年以来、社債運用でデフォルトの経験は1度もないという実績につながっていると考えます。

 利回りの獲得という面では、普通社債より法的弁済順位が低くなり、相対的に利回りが高くなる劣後債についても、徹底した信用調査を通じて投資可能と判断した場合には、投資しています。

 (下)へつづく
提供:モーニングスター社
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