<★★★★★>明治安田AM「グローイング・カバーズ」、地道な調査で革新的な成長企業を発掘し厳選投資
明治安田アセットマネジメントが設定・運用する「新成長株ファンド」(愛称:グローイング・カバーズ)<2004042601>は2017年1月末基準でモーニングスターレーティング最高格付けの★★★★★に格上げされた。3年(年率)トータルリターンが25.12%とカテゴリー(国内小型グロース)平均(12.33%)を大きく上回り、同期間のシャープレシオ(リターン/リスク)は1.85とカテゴリーでトップの成績だ。同ファンドの運用助言を行っているエンジェルジャパン・アセットマネジメントのバイスプレジデント 坂東良太氏と、明治安田アセットマネジメント国内株式運用部長の鐘ヶ江弘伸氏に、運用の特徴等を聞いた。
――優れた運用成績の背景は?
坂東 エンジェルジャパン・アセットマネジメントは、ファンドの付加価値の源泉は、徹底した企業調査に基づく銘柄選択効果にあると考えている。特に、JASDAQや東証マザーズに上場する小型株は東証1部上場の大型株と比較して、証券アナリストがカバーしていない銘柄も多く、もちろん公開情報であることが大前提だが、継続して地道に調査することで、市場に知られていない企業変化を見いだすことが可能な領域といえる。
――エンジェルジャパン・アセットマネジメントとは?
坂東 国内外の大手金融グループでアナリスト・ファンドマネジャーとして活躍していた宇佐美博高が、2002年に創業した企業調査専門の会社。成長企業への投資助言を通じて、日本経済の発展に貢献したいという思いで企業調査に専心している。創業メンバーでもある内藤誠一、金沢健博は、宇佐美と長く調査活動を行っている。そこに、国内運用会社でアナリストだった柳葉徹が2006年に加わり現在の調査チームになった。
宇佐美の調査アナリスト経験は36年、内藤、金沢は26年、柳葉も15年の経験がある。企業調査の基本は、経営者へのワン・オン・ワン面談で、4人のアナリスト全員が参加している。面談には入念な準備をして臨み、それぞれの視点から議論・分析を行う。1年間の個別直接面談回数は約1000回になる。さらに4人の意見は毎夕のミーティングで集約しチームで投資判断を行っている。
調査対象企業は、IPO(株式の新規公開)の際のロードショウで面談し、継続フォローの魅力ある企業を選定している。また、現在、3タイプのファンドに助言を行い、1タイプ約50銘柄、合計約150銘柄に投資助言しているが、この投資銘柄は四半期に1回程度の面談を定例化している。
――ファンドが注目する「新成長株」とは?
坂東 調査する企業は、社会に新しい価値をもたらすような革新的な企業に絞っているが、その成長の過程はさまざまだ。IPOによる資金調達を機に、一気に成長が加速する企業もあれば、いったんは成長の壁にぶつかり、それを克服することで一皮むけて大きな成長を実現する企業もある。「新成長株」とは、この壁を乗り越えて一段と大きな成長をめざす段階にある企業を指す。
また、株価の水準も重視している。小型株は少しの需給関係の変化で株価が大きく動くことがあるため、買い・売りの助言については時間分散を図ると同時に、銘柄にはリミット・プライスを設け、それぞれの買い値、売り値などの目安を示し、売買による市場のインパクトを抑えるよう工夫している。
約50銘柄を組み入れているポートフォリオで、1銘柄の最大組み入れ比率は4%に設定している。株価が上昇して上限の4%を超えたものは、利食い売りをして4%以下に抑え、パフォーマンスが特定の銘柄に依存しないようにしている。
――明治安田アセットマネジメントの役割は?
鐘ヶ江 このファンドに関しては、エンジェルジャパンの調査結果を最大限に尊重している。市場の流動性をみながら、ファンドの売買が株価に与えるインパクトをできるだけ小さくし、リミット・プライス内でトレーディングしている。エンジェルジャパンが調査している銘柄は当社でもカバーしている銘柄も多いが、長年の経験と継続的な面談によってリポートされる分析結果は、十分に信頼できる内容だと感じている。
――今後も、これまで同様の優れたパフォーマンスが継続できるか?
坂東 市場の先行きを予測することはしていない。相場観を持たず、ひたすら企業調査を続け、優れた企業を見いだすということに集中してやっていくだけだ。結果的に市場を上回る成長を遂げる企業は、中・長期的には株価がインデックスを上回るパフォーマンスにつながると信じている。引き続きチームによる地道な企業調査を継続し、成長企業の調査・発掘に努めたい。
提供:モーニングスター社
――優れた運用成績の背景は?
坂東 エンジェルジャパン・アセットマネジメントは、ファンドの付加価値の源泉は、徹底した企業調査に基づく銘柄選択効果にあると考えている。特に、JASDAQや東証マザーズに上場する小型株は東証1部上場の大型株と比較して、証券アナリストがカバーしていない銘柄も多く、もちろん公開情報であることが大前提だが、継続して地道に調査することで、市場に知られていない企業変化を見いだすことが可能な領域といえる。
――エンジェルジャパン・アセットマネジメントとは?
坂東 国内外の大手金融グループでアナリスト・ファンドマネジャーとして活躍していた宇佐美博高が、2002年に創業した企業調査専門の会社。成長企業への投資助言を通じて、日本経済の発展に貢献したいという思いで企業調査に専心している。創業メンバーでもある内藤誠一、金沢健博は、宇佐美と長く調査活動を行っている。そこに、国内運用会社でアナリストだった柳葉徹が2006年に加わり現在の調査チームになった。
宇佐美の調査アナリスト経験は36年、内藤、金沢は26年、柳葉も15年の経験がある。企業調査の基本は、経営者へのワン・オン・ワン面談で、4人のアナリスト全員が参加している。面談には入念な準備をして臨み、それぞれの視点から議論・分析を行う。1年間の個別直接面談回数は約1000回になる。さらに4人の意見は毎夕のミーティングで集約しチームで投資判断を行っている。
調査対象企業は、IPO(株式の新規公開)の際のロードショウで面談し、継続フォローの魅力ある企業を選定している。また、現在、3タイプのファンドに助言を行い、1タイプ約50銘柄、合計約150銘柄に投資助言しているが、この投資銘柄は四半期に1回程度の面談を定例化している。
――ファンドが注目する「新成長株」とは?
坂東 調査する企業は、社会に新しい価値をもたらすような革新的な企業に絞っているが、その成長の過程はさまざまだ。IPOによる資金調達を機に、一気に成長が加速する企業もあれば、いったんは成長の壁にぶつかり、それを克服することで一皮むけて大きな成長を実現する企業もある。「新成長株」とは、この壁を乗り越えて一段と大きな成長をめざす段階にある企業を指す。
また、株価の水準も重視している。小型株は少しの需給関係の変化で株価が大きく動くことがあるため、買い・売りの助言については時間分散を図ると同時に、銘柄にはリミット・プライスを設け、それぞれの買い値、売り値などの目安を示し、売買による市場のインパクトを抑えるよう工夫している。
約50銘柄を組み入れているポートフォリオで、1銘柄の最大組み入れ比率は4%に設定している。株価が上昇して上限の4%を超えたものは、利食い売りをして4%以下に抑え、パフォーマンスが特定の銘柄に依存しないようにしている。
――明治安田アセットマネジメントの役割は?
鐘ヶ江 このファンドに関しては、エンジェルジャパンの調査結果を最大限に尊重している。市場の流動性をみながら、ファンドの売買が株価に与えるインパクトをできるだけ小さくし、リミット・プライス内でトレーディングしている。エンジェルジャパンが調査している銘柄は当社でもカバーしている銘柄も多いが、長年の経験と継続的な面談によってリポートされる分析結果は、十分に信頼できる内容だと感じている。
――今後も、これまで同様の優れたパフォーマンスが継続できるか?
坂東 市場の先行きを予測することはしていない。相場観を持たず、ひたすら企業調査を続け、優れた企業を見いだすということに集中してやっていくだけだ。結果的に市場を上回る成長を遂げる企業は、中・長期的には株価がインデックスを上回るパフォーマンスにつながると信じている。引き続きチームによる地道な企業調査を継続し、成長企業の調査・発掘に努めたい。
提供:モーニングスター社