生活必需品の組入割合の高い「S&P500配当貴族指数」に注目!

 これまでの相場上昇をけん引してきた米国を中心とするハイテク銘柄の第3四半期決算が不調に終わり、大きく値を下げる展開となる中で、比較的景気に左右されにくい生活必需品や日用品などの銘柄に対する注目の度合いが高まっている。これらの銘柄に投資を行うファンドに投資を行いたいという投資家も少なくないだろう。

 今回は北米株式を主要投資対象とするファンドについて見ていく。しかし「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」のカテゴリーに属するファンドについて「生活必需品」「日用品」もしくはそれらに類する名称を有しているファンドは2018年10月末時点で存在していない。そこで別の切り口から見ていくと、これらの銘柄への投資割合が高いインデックスの1つに「S&P500配当貴族指数」(以下、同指数)があることが分かる。

 同指数はS&P500を構成する銘柄の中から、過去25年間以上連続して毎年増配している銘柄を抽出した指数であり、S&P Dow Jones Indices LLCが算出・公表しているインデックスである。生活必需品や日用品を主要なビジネスとする企業には、比較的安定した業績を有しており株主に対する還元の姿勢が高い企業も多いことから、同指数を構成する主要な業種の1つとなっている。

 実際に同指数(配当込みを含む)に連動するインデックスファンドの中で、2018年10月末時点で最も純資産額の大きい「三菱UFJ 米国配当成長株ファンド<為替ヘッジなし>」<2013120902>の組入上位10業種を見ていく。第2位に食品・飲料・タバコの12.11%、第4位に家庭用品・パーソナル用品8.08%、第6位に食品・生活必需品小売り6.46%、第7位に小売5.81%などとなっている。生活必需品、日用品に対する投資割合が高くなっているといえる。

 同指数に連動する投資信託は他に、野村アセットマネジメントが運用する「野村 インデックスF・米国株式配当貴族」<2017011006>および同社の決算回数、為替ヘッジの有無が異なるシリーズや、「SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン」<2016083002>等があるがこちらはコストが比較的抑制されており注目される。
提供:モーニングスター社
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