トルコリラコース残高年初来で4割減、毎月分配過半が減配
トルコリラの下値不安が払しょくされない中、通貨選択型ファンドの中でも同通貨の純資産残高の減少が目立っている。国内公募追加型株式投信のうち、20日時点のトルコリラコースの純資産残高は2183億円と、17年末に比べて41%減少した。減少率は、38%減となったブラジルレアルコースなどを上回り、純資産残高が1000億円以上の7コースの中ではトップとなっている。
純資産残高の減少に拍車をかけているのが、毎月分配型ファンドによる分配金の引き下げだ。トルコリラコースの毎月分配型ファンド29本について、年初来(10月末まで)の分配金の引き下げ有無を調べたところ、半数以上の18本で引き下げが実施されていた。また、トルコリラコースの純資産残高上位10本のうち8本で分配金の引き下げが行われており、主要ファンドでも引き下げが目立っている。
トルコリラは7月末の1リラ=22円台から8月に一時1リラ=16円台まで急落した後、9月にトルコ中央銀行が大幅利上げを決めたことをきっかけに反発したものの、11月は1リラ=20−21円台で上値の重い展開となっている。
20日には、ドル建てトルコ国債の10年債利回りが7.67%まで上昇し、10月11日以来約1カ月ぶりの高水準となるなど信用不安はくすぶっており、再び通貨安が進めばトルコリラコースのさらなる分配金引き下げと残高減少につながる可能性がある。
提供:モーニングスター社
純資産残高の減少に拍車をかけているのが、毎月分配型ファンドによる分配金の引き下げだ。トルコリラコースの毎月分配型ファンド29本について、年初来(10月末まで)の分配金の引き下げ有無を調べたところ、半数以上の18本で引き下げが実施されていた。また、トルコリラコースの純資産残高上位10本のうち8本で分配金の引き下げが行われており、主要ファンドでも引き下げが目立っている。
トルコリラは7月末の1リラ=22円台から8月に一時1リラ=16円台まで急落した後、9月にトルコ中央銀行が大幅利上げを決めたことをきっかけに反発したものの、11月は1リラ=20−21円台で上値の重い展開となっている。
20日には、ドル建てトルコ国債の10年債利回りが7.67%まで上昇し、10月11日以来約1カ月ぶりの高水準となるなど信用不安はくすぶっており、再び通貨安が進めばトルコリラコースのさらなる分配金引き下げと残高減少につながる可能性がある。
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