米投信“デビュー”年齢低下、老後に備え「ミレニアル世代」は24歳

 ICI(米国投資信託協会)が行った調査で、米国では若い世代ほど人生のより早い段階で投信“デビュー”を経験していることが分かった。

 ICIが20日に発表した米投信保有状況に関する調査によると、米国で投信を保有する世帯のうち、世帯主が最初に投信を購入した年齢(中央値)は54−62歳の「後期ベビーブーム世代」が31歳であるのに対して、38歳−53歳のいわゆる「X世代」が26歳、18歳−37歳のいわゆる「ミレニアル世代」は24歳となっている。

 背景にあるのは老後への不安だ。同調査によると、投信の保有目的についての回答は「老後」が93%と圧倒的に多く、「緊急資金の準備」の46%、「節税目的」の45%などを大きく上回っている。また、確定拠出年金などの年金プランでのみ投信を保有しているとの回答が「ミレニアル世代」で47%と最も高く、「X世代」の38%、「ベビーブーム世代」の33%などを上回っており、若い世代の方がより企業年金経由で投信を保有していることが明らかになっている。

 資産クラス別の投信の保有状況としては、「株式」との回答が88%で最も高く、次いで「MMF(マネー・マーケット・ファンド)」が57%、「債券」が44%、「バランス型」が36%で続いており、老後への備えとして長期での資産形成に適した株式が選ばれている格好だ。

 なお、投信保有層の年代構成を見ると、45歳−54歳が22%で最も高く、35歳−44歳の19%、35歳未満の17%と合わせると、55歳未満で計58%と半分以上を占めており、比較的若い層で投信が保有されている。
提供:モーニングスター社
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