JPモルガンが欧州で“アクティブ”ETFを設定、海外の動きに注目

 JPモルガン・アセット・マネジメント(英国)は12月に、「EUR コーポレート ボンド リサーチ エンハンスド インデックス UCITS ETF(以下、同ETF)」など3本の社債ETF(上場投資信託)と1本の新興国株式ETFを設定した。ETFはロンドン証券取引所に上場され、同ETFに対して0.19%のエクスペンス・レシオ(日本の信託報酬に相当)が適用される。

 特徴は“アクティブ”運用を行うETFであるということである。企業調査を通じて魅力あると判断される銘柄をオーバーウエイトし、そうでない銘柄をアンダーウェイトする。同ETFは「ブルームバーグ・バークレイズ・ユーロ・コーポレート・インデックス」を上回る成果を目標としており、新興国株式ETFについても「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み)」を上回る成果を目標とする。

 2018年11月末現在、東京証券取引所では、銘柄選択や構成銘柄比率を最適化して、株価指数を算出するスマートベータ型ETFはあるものの、ファンドマネジャーが機動的に組入れ銘柄決定するアクティブ運用型のETFについては設定されていない。今回のETFは現時点では日本で取扱いの予定はないものの、米国や欧州ではアクティブ運用を行うETFも設定されており、一部の海外銘柄については日本でも数年前より購入可能となっていることから、日本でも購入する投資家が出てきている。

 一例として、米ドル建ての「SPDR SSGA マルチ・アセット・リアル・リターン ETF」は「ブルームバーグ・バークレイズ米国インフレ連動国債指数」をプライマリーベンチマークとしているもののアクティブ・アセット・アロケーションを構築している。
提供:モーニングスター社
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