「UBS原油先物ファンド」に資金流入、人気の低コストファンド上回る−4月パッシブ資金フロー
パッシブファンドへの高水準な資金流入が続いている。モーニングスターの推計によると、国内公募追加型株式投信(ETF除く)のうちパッシブファンドへの20年4月の純資金流出入額は1670億円の純資金流入となった。過去10年間(10年5月−20年4月、120カ月)で見ると第15位。純資金流入額2961億円と第2位を記録した前月比では減少したが、相対的に高い水準を維持した。
20年4月のパッシブファンドへの純資金流入をけん引したのは、米国や先進国の株価指数に連動するタイプだ。個別ファンドの純資金流入額上位を見ると、ファンドラップ専用ファンドと並んで、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(純資金流入額111億円)、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド」(同61億円)、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(同61億円)、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」(同45億円)などが見られた。これらのタイプのパッシブファンドは「SBI・バンガード」の信託報酬等(税込)の年0.0938%程度を始めとして低コスト競争を繰り広げており、コスト意識の高い投資家のニーズを取り込んで資金流入が継続している。
また、上位ファンドの中にあって目を引くのが、「UBS 原油先物ファンド」と「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」だ。「UBS 原油先物ファンド」は114億円の純資金流入となった。ニューヨーク原油先物相場で一時マイナスをつけるなど原油価格が急落する中で、逆張りの資金が向かった。原油価格が戻り歩調にある5月も純資金流入基調が継続しているが、世界的な景気減速による原油の需要減少懸念が拭えていない点には留意したい。「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」は4月に94億円の純資金流入となり、23カ月連続の純資金流入となった。
なお、「日経225連動型」ファンドの合計は73億円の純資金流出となった。3月は、日経平均株価の急落過程で逆張りスタンスの投資家の資金が集まり1529億円の純資金流入となったが、4月は日経平均株価の反発を背景に純資金流出に転じた。
提供:モーニングスター社
20年4月のパッシブファンドへの純資金流入をけん引したのは、米国や先進国の株価指数に連動するタイプだ。個別ファンドの純資金流入額上位を見ると、ファンドラップ専用ファンドと並んで、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(純資金流入額111億円)、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド」(同61億円)、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(同61億円)、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」(同45億円)などが見られた。これらのタイプのパッシブファンドは「SBI・バンガード」の信託報酬等(税込)の年0.0938%程度を始めとして低コスト競争を繰り広げており、コスト意識の高い投資家のニーズを取り込んで資金流入が継続している。
また、上位ファンドの中にあって目を引くのが、「UBS 原油先物ファンド」と「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」だ。「UBS 原油先物ファンド」は114億円の純資金流入となった。ニューヨーク原油先物相場で一時マイナスをつけるなど原油価格が急落する中で、逆張りの資金が向かった。原油価格が戻り歩調にある5月も純資金流入基調が継続しているが、世界的な景気減速による原油の需要減少懸念が拭えていない点には留意したい。「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」は4月に94億円の純資金流入となり、23カ月連続の純資金流入となった。
なお、「日経225連動型」ファンドの合計は73億円の純資金流出となった。3月は、日経平均株価の急落過程で逆張りスタンスの投資家の資金が集まり1529億円の純資金流入となったが、4月は日経平均株価の反発を背景に純資金流出に転じた。
提供:モーニングスター社