トップは金関連ファンド、米新興国株トレンド追随型ファンドも高い−22年2月リターン

 ロシアのウクライナ侵攻に金融市場が大揺れした2022年2月。国内ファンドのリターンランキングを確認したところ、金関連企業に投資するファンドがトップとなり、米新興国株式市場のトレンドへの追随を目指すファンドが続いた。

 同月のリターンをモーニングスターカテゴリー別に見ると、「コモディテイ」が4.98%でトップ。第2位には1月にトップであった「国際株式・ブラジル(為替ヘッジなし)」が続いた。同月はNYダウが同−3.53%、日経平均株価が同−1.76%となるなど世界の株価が下落する中にあって、需給逼迫懸念からNY原油先物が同8.59%、リスク回避の動きにNY金先物が同5.81%上昇。ブラジルの代表的な株価指数であるボベスパ指数も同0.89%上昇と続伸した。

 個別ファンド(ブルベア型、通貨選択型除く、同月末時点の純資産残高10億円以上)のリターンランキングでは、「ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンBコース」が14.42%でトップとなった。同ファンドは、南アフリカ、オーストラリア、カナダ、アメリカなどの金鉱企業の株式を主要投資対象とし、各企業の金埋蔵量、産金コストなどを推計・分析して割安と判断した企業に厳選投資する。金価格の上昇がリターンに寄与した。また、同シリーズの「Aコース」が13.87%で第3位、運用プロセスが同じ「ブラックロック・ゴールド・ファンド」が14.10%で第2位となった。

 「テトラ・ネクスト」が13.33%、「eMAXIS Neo ドローン」が7.96%、「eMAXIS Neo クリーンテック」が7.95%、「ブラックロック 天然資源株ファンド」が7.76%で続いた。

 「テトラ・ネクスト」はナスダック100先物を機動的に活用。米国の新興企業向け株式市場において日中に発生するトレンドを始め、月初トレンド、月中トレンド、月末トレンドという4つのトレンドに着目し、トレンドを捉える4つの戦略を組み合わせることで、同市場の上昇・下落両局面における収益の獲得を目指す。

 「eMAXIS Neo ドローン」と「eMAXIS Neo クリーンテック」はテーマ型インデックスファンド「eMAXIS Neo」シリーズで、「ドローン」は米国上場の日本を含む世界のドローン関連企業の株式に、「クリーンテック」は米国上場の日本を含む世界のクリーンテクノロジー関連企業の株式に投資する。なお、「eMAXIS Neo」シリーズは、今月4日から「eMAXIS Neo コミュニケーションDX」、「eMAXIS Neo 水素エコノミー」の運用を開始しており、シリーズは13本となった。

 「ブラックロック 天然資源株ファンド」は、日本を含む世界の資源株(石油などのエネルギー関連株、金などの金鉱株、鉄・銅などの鉱山株)に投資する。原油価格や金価格の上昇がリターンに寄与した。
提供:モーニングスター社
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