三菱UFJ投信が「ブラデスコ ブラジル株式オープン」を2月9日に設定

 三菱UFJ投信は2月9日、ブラジル株式に投資する「ブラデスコ ブラジル株式オープン」(追加型投信/海外/株式)の設定・運用を開始する。ブラジルの経済成長を支える資源・エネルギー、消費・金融、インフラ、農業・食料、製造業と幅広い5つのテーマに沿った銘柄を選別し、組み入れるファンドとなる。また、ブラジル大手金融機関グループの資産運用会社、ブラデスコ・アセットマネジメントにマザーファンドにおける運用の指図に関する権限を委託する。販売会社は三菱UFJ証券。年2回決算(1月10日、7月10日)。

 「ブラデスコ ブラジル株式オープン」は、マザーファンド受益証券を通じ、ブラジル株式(DRを含む)に投資する。09年にはリオ・デ・ジャネイロでの夏季五輪の開催が決定するなど、大きな注目を集めるブラジル。オリンピックに向けたインフラ投資額は約114億レアルと巨額であることに加え、夏季五輪開催決定以前からのインフラ投資もあり、ブラジル国内のインフラ拡大に注目が集まっている。一方、同ファンドでは、ブラジル株式市場の奥深さと多様性から、ブラジル経済成長を支える5つのテーマ(資源・エネルギー、消費・金融、インフラ、農業・食料、製造業)に注目、幅広い投資テーマで組み入れを行い、収益の獲得を目指す。
 「(ブラジル株式には)一つのテーマでは語りきれない魅力がある」(営業企画推進部プロダクトグループ)という。世界的な鉱業・資源会社であるヴァーレ、航空機メーカーのエンブラエルといった日本でも知名度の高い銘柄に加えて、大手食品会社のブラジル・フーズ、大手小売チェーンのロジャス・アメリカナス、インフラ関係では大手不動産のガフィーザと幅広い銘柄が出てきており、ブラジル経済の総合的な強みの恩恵を受けることができるとの見方だ(ただ、上記の銘柄を必ず組み入れるわけではない)。

 運用については、ブラジル大手の金融機関グループであるブラデスコ・グループの資産運用会社、ブラデスコ・アセットマネジメントに株式などの運用の指図権限を委託。現地有数の規模を誇る運用会社であることに加え、ブラジル株式の運用ではグローバルに展開する大手資産運用会社とそん色のない体制を構築している。
 銘柄選別においては、ボトムアップを中心とした選別を行い、最終ポートフォリオは50銘柄程度で構築される予定。ベンチマークは設定していないが、ブラジルのサンパウロ証券取引所が公表する指数IBrXを参考指数としている。比較的知名度の高いブラジルの株価指数ボベスパ指数に比べて、IBrXは流動性の高い100銘柄(ボベスパ指数は2009年末時点で約60銘柄)とより幅広い銘柄を含む指数となる。

 ブラジル株式市場は09年に大きく上昇したものの、一部ではさらなる上昇を見込む声が出るなど、中長期的なブラジル株への期待は高い。ブラジル経済を支える基盤となるインフラ関連への投資については、「元々ブラジル政府はインフラ投資に積極的だったが、オリンピックを控えたインフラ投資が経済成長のけん引役となり、消費の下支え役となる」(同)という。
 ブラジルの消費についても、「09年の小売売上高を見ても、先進国は前年同期比でマイナスに陥るところが多いなか、ブラジルはマイナスにならなかった」(同)と消費の「力強さ」に注目する。
 10年10月に予定されているブラジルの大統領選挙については4人の候補者が判明しているが、いまだ混とんとした状況であり、「誰が圧倒的に優勢とはいえない」(同)という。ただ、新大統領に代わっても、政策面での大きな変更はないとの見方だ。

主な購入費用など
申込手数料(上限、税込み):3.15%
申込単位、コース:分配金再投資コース(累積投資コース)、1万円以上1円単位
信託報酬率(税込み):1.869%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
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