アクティブに資産比率を変更、新興国資産にも投資――マネックス資産設計ファンド エボリューション(2)

 マネックス証券は5月10日から、新ファンド「マネックス資産設計ファンド エボリューション」の募集を開始した。設定は5月28日。運用会社はDIAMアセットマネジメント。
 同ファンドは世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託)を投資対象とするいわゆる「バランス・ファンド」となるが、「地球に丸ごと投資する」とのコンセプトのもと、日本株に対するホームバイアスを外している。さらに、「日本株に投資するのと同じリスクを持つのであれば、より『成長性』を重視する」(マネックス証券・新商品企画部)との考えから、新興国株式や新興国債券を投資対象に加えている。

 同ファンドの基本ポートフォリオ(例、実際のものとは異なる可能性がある)は、先進国株式が48%、新興国株式31%、先進国債券5%、新興国債券7%、先進国REIT9%となっている。基本ポートフォリオの資産配分については、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの投資助言を受け、原則年1回の見直しを行う。基本ポートフォリオの推定リスク水準を原則日本株投資と同程度(1980年から2009年までの過去約30年間の日経平均株価の標準偏差はおおむね年率20%程度)としており、日本株に投資するのと同程度のリスクで世界の複数資産へ分散投資し、効率的な運用を目指す。
 また、国別の配分比率については、各資産の代表的指数(例えば、先進国株式ではMSCIワールド・インデックス<円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし>)の国別配分比率を参考にする。マネックス証券がすでに販売している「マネックス資産設計ファンド(育成型)/(隔月分配型)」でも同様の推定リスク水準の管理を行うなど、機関投資家では一般的とされる必要なリスク水準を前提としたポートフォリオ管理を打ち出している。
 さらに、同ファンドでは、年金など機関投資家で導入されているアクティブアセットアロケーション運用を採用。DIAMの経験豊富なファンドマネジャーが相場見通しに基づき機動的に各資産の配分比率を変更し、超過リターンを狙う仕組みとなっている。資産配分比率の変更については、上記の基本ポートフォリオの比率からプラスマイナス10%の範囲内で行うが、リスクが一定水準を超えた場合には、先進国債券の比率は基本ポートフォリオ比率を超えて増加することも可能な仕組みとなっている。
 また、先進国株式・債券については、個別の国の組み入れ比率も変更することが可能となっている点も大きな特徴と言える。先進国株式・債券部分の主要投資対象はパッシブ・ファンドとなるが、個別の対象国の株価指数先物を活用し、短期的な相場見通しに基づき国別配分比率を変更することも可能としている(同一資産内での売り待ち、買い待ちのポジションは合計でゼロ%とする)。DIAMは世界各地に拠点を持ち、個別株からマクロ経済まで幅広く市場の判断・選別を行っていることから、この運用リソースを積極的に利用し、バランス・ファンドとしては比較的自由度の高い投資設計とすることで収益につなげる形となる。
 販売単位は1000円単位からと、投資初心者、もしくは積立での購入にも利用しやすい設定となっている。また、申し込み手数料(税込み)は無料(ノーロード)、信託報酬率は年1.05%と、コストも低いものになっている。(アクティブにアセットアロケーションを行う主な公募投資信託の信託報酬(実質)の平均は1.64%となる、マネックス証券調べ)
提供:モーニングスター社
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