ドイチェAMが「日興DWSエマージング・ニューディール・ファンド」設定、新興国のインフラ、消費に注目
ドイチェ・アセット・マネジメントは8月14日、「日興DWSエマージング・ニューディール・ファンド」(追加型/海外/株式)の設定・運用を開始した。販売力に定評のある日興コーディアル証券が販売会社であり、8月31日時点の純資産総額は621億1800万円と資金を集めている。
同ファンドは、主に、エマージング諸国の内需拡大を背景とした2大テーマのインフラ、消費に関連する企業に投資。中国に投資する部分に関しては、中国A株にも投資する仕組み。「(同ファンドに関する)勉強会を開催した時にも、多くの顧客が参加した」(松元浩・チーフインベストメントオフィサー)と語るなど、新興国の将来の成長期待を見据えた個人投資家の関心は高いようだ。年1回(5月10日)決算。
同ファンドは、BRICsに代表されるエマージング諸国の内需拡大を背景とした2テーマ「インフラ」「消費」に関連する企業の株式を主要な投資対象とする。ファンド・オブ・ファンズの形式で運用を行い、新興国の株式市場に投資する部分と中国A株に投資する部分に分け、中国A株に直接投資することも大きな特徴といえる。
実際のポートフォリオのイメージとしては、国別構成比率で中国が43.2%、インドが21.0%、ブラジル17.9%、ロシア10.3%、南アフリカ5.4%と中国、インドを中心にBRICs諸国への投資が大半を占めている(2009年6月末基準、今後変更の可能性あり)。中国の比率には、投資対象として中国A株以外にもB株、H株が含まれるが、中国A株を積極的に組み入れる方針だ。
テーマ別の構成比率では、通信13.7%、エネルギー・電力インフラ9.9%、消費関連ではライフスタイル8.4%、食物・肥料8.1%となっており、全体ではインフラ関連がやや多くなっているが(2009年6月末時点)、おおよそ「消費」関連と「インフラ」関連の投資比率は1:1にする予定だという。実際の組み入れ銘柄数は100銘柄程度になる予定。
運用については、ドイチェAMグループでドイツ最大のファンド会社グループであるDWSの投資助言を受け、投資対象ファンドの運用もDWSが行う。中国A株については、現地の情報を活用するなど、グローバルに展開するドイツ銀行グループの情報を活用する。
世界的な景気低迷からの脱出を図るために、世界各国で景気刺激策が打ち出されるなか、中国も約590億ドルと大規模な景気刺激策を発表。一方で、中国などの四半期GDP(国内総生産)をみても、その景気悪化の幅は小さく、今後も新興国は先進諸国に比べ高い経済成長率が期待できる可能性が高い。高成長率が期待できる新興国で実施される様々な景気刺激策、これを「エマージング・ニューディール」と位置付け、恩恵を大きく受けると予想される「インフラ需要」、中位所得層の増加による「消費拡大」を中心とした「内需拡大」に注目したのが、「日興DWSエマージング・ニューディール・ファンド」になる。特にBRICsなどでは国のインフラ整備不足を指摘されていることもあり、「景気刺激策でインフラを整備することにより、国の『骨格』を一気に作ることになる。
世界的な景気刺激策と新興国のインフラ不足解消とうまく合致する政策」(同)としている。また、今後の高い経済成長を支える基礎的部分を整備するという観点でも、より息の長い投資テーマとなりうるとみている。
これまで、個別の新興国を対象に「インフラ」「消費」に注目したファンドは存在したが、新興国の株式を横断的に「インフラ」「消費」関連の銘柄を組み入れ、さらに投資機会の少ない半面、内需刺激策の恩恵を大きく受けることが予想される中国A株を組み入れている点が特徴的といえる。
主な購入費用など
申込単位:10万円以上1万円単位(新規)
申込手数料(上限、税込み):3.675%
信託報酬率(念、税込み):実質1.999%程度
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社
同ファンドは、主に、エマージング諸国の内需拡大を背景とした2大テーマのインフラ、消費に関連する企業に投資。中国に投資する部分に関しては、中国A株にも投資する仕組み。「(同ファンドに関する)勉強会を開催した時にも、多くの顧客が参加した」(松元浩・チーフインベストメントオフィサー)と語るなど、新興国の将来の成長期待を見据えた個人投資家の関心は高いようだ。年1回(5月10日)決算。
同ファンドは、BRICsに代表されるエマージング諸国の内需拡大を背景とした2テーマ「インフラ」「消費」に関連する企業の株式を主要な投資対象とする。ファンド・オブ・ファンズの形式で運用を行い、新興国の株式市場に投資する部分と中国A株に投資する部分に分け、中国A株に直接投資することも大きな特徴といえる。
実際のポートフォリオのイメージとしては、国別構成比率で中国が43.2%、インドが21.0%、ブラジル17.9%、ロシア10.3%、南アフリカ5.4%と中国、インドを中心にBRICs諸国への投資が大半を占めている(2009年6月末基準、今後変更の可能性あり)。中国の比率には、投資対象として中国A株以外にもB株、H株が含まれるが、中国A株を積極的に組み入れる方針だ。
テーマ別の構成比率では、通信13.7%、エネルギー・電力インフラ9.9%、消費関連ではライフスタイル8.4%、食物・肥料8.1%となっており、全体ではインフラ関連がやや多くなっているが(2009年6月末時点)、おおよそ「消費」関連と「インフラ」関連の投資比率は1:1にする予定だという。実際の組み入れ銘柄数は100銘柄程度になる予定。
運用については、ドイチェAMグループでドイツ最大のファンド会社グループであるDWSの投資助言を受け、投資対象ファンドの運用もDWSが行う。中国A株については、現地の情報を活用するなど、グローバルに展開するドイツ銀行グループの情報を活用する。
世界的な景気低迷からの脱出を図るために、世界各国で景気刺激策が打ち出されるなか、中国も約590億ドルと大規模な景気刺激策を発表。一方で、中国などの四半期GDP(国内総生産)をみても、その景気悪化の幅は小さく、今後も新興国は先進諸国に比べ高い経済成長率が期待できる可能性が高い。高成長率が期待できる新興国で実施される様々な景気刺激策、これを「エマージング・ニューディール」と位置付け、恩恵を大きく受けると予想される「インフラ需要」、中位所得層の増加による「消費拡大」を中心とした「内需拡大」に注目したのが、「日興DWSエマージング・ニューディール・ファンド」になる。特にBRICsなどでは国のインフラ整備不足を指摘されていることもあり、「景気刺激策でインフラを整備することにより、国の『骨格』を一気に作ることになる。
世界的な景気刺激策と新興国のインフラ不足解消とうまく合致する政策」(同)としている。また、今後の高い経済成長を支える基礎的部分を整備するという観点でも、より息の長い投資テーマとなりうるとみている。
これまで、個別の新興国を対象に「インフラ」「消費」に注目したファンドは存在したが、新興国の株式を横断的に「インフラ」「消費」関連の銘柄を組み入れ、さらに投資機会の少ない半面、内需刺激策の恩恵を大きく受けることが予想される中国A株を組み入れている点が特徴的といえる。
主な購入費用など
申込単位:10万円以上1万円単位(新規)
申込手数料(上限、税込み):3.675%
信託報酬率(念、税込み):実質1.999%程度
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社